取引を継続したい相手から未払い金を回収した事例
依頼人 | 請求の相手 | 債権額 | 回収額 |
---|---|---|---|
衣料品の輸入販売会社 | 衣料品販売会社 | 現在継続中の取引による未払金(継続しているため金額が一定しない) | 現在も回収中 |
このケースの概要
長引く景気低迷の中で卸し販売した先の小売店が代金を支払うことが困難になり、未払金が発生した。 取引先の中には春夏物の代金の回収が終わっていないのに、秋冬物の受注や納品時期が来てしまうケースまであったため、当事務所に対応を依頼。
回収方法
契約書の内容を見直し、それを公正証書にすることで未払金の回収を効率的、かつ確実なものとする。
- 改訂の内容は、
-
- 1.過去の債務についての支払方法(分割して今後の売上を原資にして支払う)を明文で定める。
- 2.連帯保証人を追加してもらう。場合によっては、不動産担保などの差入れなどもお願いする。
- 3.万が一、支払停止などの事態に陥った場合には、相手方の有している在庫などの所有権はすべて依頼者に属するものとして、在庫商品を回収し、換金することで未収金を回収する。
依頼者は今後も債務者と取引きを継続したい意向であったため、将来的に発生する債権に未回収の債権を上乗せする形で回収を行ない、現状の債権者と債務者との関係が悪化しないように配慮して回収している。
備考
法律家が前面に出ることで取引先との良好な関係が壊れることを防ぐため、当事務所は裏方に徹し、相手との交渉は当事務所のアドバイスを受けた相談者が相手と交渉する形を採用した。